患者の知らないインプラント秘話③

インプラントの上部構造(インプラント部の人工歯)の形状についてお話致します。インプラントは考え方も構造も天然歯とは異なるので、インプラント人工歯の形状は天然歯の形状とはかなり異なります。インプラントは垂直方向の力には大変強いですが、インプラントの弱点のひとつは横からの側方力、横からのゆさぶりの力(つまり、歯軋りの力)には弱いことです。よってインプラントにかかる横からのゆさぶりの力を逃がすために、人工歯の咬頭(山の部分)をやや低めに作成します。とくに歯軋りの強い患者さんの場合、人工歯の咬合面は平べったい形状にする場合も珍しくありません。また、”インプラント秘話②”でお話ししたように、インプラントには歯根膜(クッション機能をもつ)という組織がないため、上下の嚙み合わせを20~50ミクロン低く設定して作成します。これには咬合が強すぎると骨が破壊されること、そして上部構造のメタルや白い材質(セラミック)も破壊されることを防止するという意味もあります。以上のようにインプラント部の人工歯は天然歯の形とは異なるので、自然な天然歯の形状を期待していた患者様にとっては、やや期待外れの結果になる場合もあります。また、白い材質(セラミックなど)で作成すると、天然歯と違い、クッション機能がなく、噛む力がダイレクトに咬合力がかかるので、天然歯とくらべるとインプラント部の白い材質(セラミック等)は割れたり、壊れたり、ヒビが入ったりしやすい傾向があります。 文書監修 岡田孝志(インプラント認定医。岡崎市インプラントインスティテュート主管)

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