院長日々雑感② <インプラントは最良最善の方法?>

何らかの原因で歯が欠損したとき、そこに歯を補填する方法は、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類しかありません。この方法どれもが、メリット、デメリットがあり、どの方法がいちばん最良最善ということはありません。よくインプラントが最善の方法だと言う歯科医がいますが、インプラント治療を一方向しか見ておらず、決してそのようなことはなく、私はそのような歯科医師を信用していません。私はインプラント認定医ですがインプラントのデメリットも理解しているつもりで、インプラントだけが最良な方法だとは思ってはいません。ケースによっては、ブリッジが最善な患者もいれば、入れ歯が最善な患者さんもおり、インプラントは選択肢の一つと捉えています。患者さんのご希望も考慮して、患者さんの状態(基礎疾患の有無、骨の状態、臨在歯の状態、残存歯の有無、顔貌、はぎしりの有無、喫煙者かどうか、上下顎の嚙み合わせ、等々)を元に患者さんにとって最良最善の方法をアドバイスをし、その方法を勧めるのですが、困るのは、例えば、どう考えてもインプラントには向いていない患者さんが、インプラント治療を強く希望される場合です。この場合インプラント治療は可能なのですが、長期的な予後に不安が残る場合がほとんどですが、私は、このような患者さんには、繰り返して説明して理解していただくようにしています。

文書監修 岡田孝志(インプラント認定医。岡崎市インプラントインスティテュート主管)

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